債券の価格とは?
債券の購入を検討し債券の条件等を見てみると、参考価格や単価等といった表記があります。
例えば、額面100に対して102.56とか単価102.56%といった数字が記載されているかと思います。
表記の仕方は証券会社によって異なりますが、これらはどちらも基本的に同じ意味になります。
ではこれらはどういった意味があるのか?これについて今回は解説をしたいと思います。
債券の価格
一般的な債券は、デフォルト等が無ければ償還時に返ってくる金額が発行された時点で決まっています。
この償還時に返ってくる金額を100として今この債券はいくらの価格で推移しているのか?がこの債券の価格や単価ということになります。
例えば現在価格が95のA債券と105のB債券があったとします。
もしこの債券の額面100万円買付分とすると、A債券は95万円で買い付けをして償還時に100万円受け取り、B債券は105万円で買い付けをして償還時に100万円受け取るということになります。
ちなみに債券の価格が100を上回る状況のことをオーバー・パー、逆に100を下回る状況のことをアンダーパーと呼びます。
債券の利率はあくまでも額面(100)に対しての数字
例えば利率が5%(年率/税引前(以下同じ。))の債券を単価120で額面100万円分購入したとします。
そうすると債券を買い付ける金額は120万円となりますが、120万円に対して5%(6万円)の利率を受け取れるわけではなく、あくまでも額面の100万円に対して5%(5万円)を受け取ることになります。
また、償還時に買付金額より20万円少なく返ってきますので、1年あたり5%の利益を得られると計算してしまうと全く違う結果になる可能性があります。
