近年、日本国内においてアメリカを中心とした世界株式への投資が注目されていました。
しかし、2022年はインフレ等の影響によりＮＹダウ、Ｓ＆Ｐ500、ＮＡＳＤＡＱ等のアメリカを代表する株価指数は揃って下落し、人気も少し熱を冷ましたように感じます。
そんな中、ひそかに注目を集めているのがインドの株式です。インドの代表的な株式指数であるインドSENSEX指数は2016年以降7年連続で上昇しており、株式市場の好調さが伺えます。
※Quick社のデータをもとにブルクアセット作成今回はそんなインド株の魅力とインド株式に投資する方法についてご説明いたします。
インド株の魅力①好調な経済見通し
実質GDP成長率については今までは中国の存在感がとても強かったのですが、ゼロコロナ政策等により、成長力は大きく落ち込む予想になっています。中国に代わって存在感を見せているのがインドで、2022年（予想）で中国が前年比3.2％の成長であるのに対して、6.8％の成長が想定されています。
※（出所）World Economic Outlook – IMFより株式会社ブルクアセット作成インド株の魅力②人口の伸び
日本では生産人口が減少し、少子高齢化が問題となっていますが、インドではこの人口が順調に増えており、日本と違って生産年齢人口の比率が高水準で推移しています。
出所：populationpyramid.net「1950年から2100年までの世界の人口ピラミッド」をもとにブルクアセット作成インド株の魅力③安定している通貨
新興国投資におけるリスクとして通貨安がネックとなることがよくあります。一般的に新興国は物価上昇率が高く、通貨が不安定になることが度々起こります。
インドの通貨はルピーと呼ばれ、他の新興国通貨に比べると比較的安定した動きをしており、通貨が不安定になる可能性は低いと考えられます。
※Quick社のデータをもとにブルクアセット作成インド株への投資
もしインド株式への投資を始めようと思った場合どのようにすればよいかをご説明いたします。と言っても実は日本ではインドの株式市場に上場している株式へ直接投資することはできません。インドでは「2000年非居住者による有価証券の移転または発行に関する外国為替管理規則」により、インド非居住者がインド内国会社の株式を取得することを禁止しているためです。
ではインド株へ投資が全くできないかというとそうではなく、当社では以下の方法での取引をご紹介しています。
① ADRを購入する
ADRとはAmerican Depositary Receiptの略で、日本語では米国預託証券と呼ばれています。ADRそのものは厳密には株式ではありませんが、米国以外の証券取引所で上場している株式を裏付けとして米国で発行される有価証券になります。
裏づけとなる株式から得られる配当等、経済的権利を含む有価証券であるため、株式を保有するのとほぼ同じ効果を得られます。
インドの個別銘柄を購入したいという方はADRで購入すると良いでしょう。
【主なインド株ADR】
② ETFを購入する
Exchange Traded Fundsの略で証券取引所に上場している投資信託です。
株式指数等、指数等への連動を目指しています。
タイミングを見ながら売買をしたいという方はETFがお勧めです。
【主なインド株ETF】
③ 投資信託を購入する
投資信託であれば金額を細かく決められますし、積立投資もできます。
そのため、もしも何を買い付けるか迷ったら投資信託で運用をするというのも良いかもしれません。
【主なインド株式で運用をしている投資信託】
・イーストスプリング・インド株式オープン
楽天証券：https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C00005P3
SBI証券：https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?s_rflg=1&Param6=283311049&int_fd=fund:psearch:search_result
・ＨＳＢＣ インド オープン
楽天証券：https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C0001BP5
SBI証券：https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?s_rflg=1&Param6=25131104B&int_fd=fund:psearch:search_result
・Ｔ＆Ｄインド中小型株ファンド
楽天証券：https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C0007G85
SBI証券：https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?s_rflg=1&Param6=210311112&int_fd=fund:psearch:search_result
ETF投資に関する留意事項
元本保証はございません。
ETF一口当たりの純資産額と連動を目指す特定の株価指数等が乖離する可能性がございます。
市場価格とETF一口当たりの純資産額が乖離する可能性がございます。
ETFの取引量や注文量が少ない場合には、株価指数等の市場実勢から見込まれる価格で売買ができないことがあります。