IFAの回答

三浦　哲也

浜松本店IFA

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まずNISA口座のロールオーバーについて説明いたします。

NISA口座は買付してから最大5年間の非課税期間があります。

2015年にNISA口座買い付けた株式等は2019年末まで、NISA口座で保有することが可能となります。

そこで、来年以降もNISA口座で保有したいとお考えなのであれば来年の非課税枠を活用してそのままNISA口座で継続保有することが出来ます。これがロールオーバーです。

12月末現在の株式価値が120万円未満であった場合、その金額分を来年の非課税枠を使用します。例えば12月末現在の株式価値が50万円の株式等をロールオーバーすると、来年は70万円まで新たに非課税枠を使用することが可能となります。

今回の場合ですと約80万円で買い付けた株式が、現在価値で約160万円に上昇しています。この状況でロールオーバーをしようとすると来年の非課税枠である120万円を超えていますが、来年の非課税枠全てを使用することでNISA口座にて来年以降継続保有することが出来ます。つまり来年はNISA口座での買付が出来なくなります。

次にロールオーバーせずに特定口座へ移す場合ですが、この場合は2020年以降に上昇した分の値上がり益（売却時）と配当金等の受取額に対して課税されます。

ちなみにこの場合の特定口座の取得価格は非課税期間終了の年末の時価となります。

さて話を最初に戻し、ロールオーバーすべきかですが、オリエンタルランドの株式が今後もずっと上昇するとお考えならロールオーバーされるのがいいでしょう。

もしも今の水準が高くこれ以上の上昇は難しいとお考えであり、さらに他にNISA口座で買い付けたい銘柄がある場合には無理にロールオーバーせずに特定口座へ移してしまっても良いかもしれません。

理由としてオリエンタルランドの場合ですが今期の配当は年間44円を想定しています。現在の株価が約16,000円ですので、配当利回りにすると年率0.3%を割り込んでしまいます。そうすると配当が非課税になることによる恩恵が少なく感じます。株主優待はNISA口座でも特定口座でも変わりませんので、値上がり益を狙わなく、他に買い付けたい銘柄があるのであれば新しい銘柄の方が非課税の恩恵を受けやすいかと思います。